金融体験談「ほんの軽い気持ちで」
あ~、今月ももうどうにもこうにもいかない、生活費が底をついてしまう・・・
私は、消費者金融から借りたお金の返済の為に朝から夜まで一日中、働きづめの生活をすることになってしまいました。
朝は、新聞配達、昼間はスーパーのレジ係り、夜は24時間営業のスーパー銭湯での受付け係りの三つの仕事を掛けもちしていました。
始まりは、久しぶりに中学時代の友人から連絡をもらったことでした。
急に学生時代を思い出し懐かしくなり、彼女と駅前のカフェで会うことにしました。
昔話に花が咲き、落ち着いた頃、彼女が突然、化粧品の話をはじめました。
「どこのメーカーのもの?」とか「どのぐらい使ってるのか?」など細かい話をきいてくるのでした。なんとなく、彼女の顔を見ると、なんだか、昔に比べると肌に数段ハリがでてる。なんだか、綺麗になってる・・・
彼女はバッグをゴソゴソしながら小さな瓶をいくつも出してテーブルの上に出してきました。手の甲に付けて見せたり、においを嗅がせてみたり、
この化粧品に変えてから、肌の調子がとても良くなったことを力説しはじめたのでした。
天然の成分しか使用していないとか、洗浄効果がとても高いとか・・・
「しみやしわにも良いのよ・・・」なんて・・
私は肌が弱いこともあり、今まで気に入った商品に出会ったことがありませんでした。
彼女があまりにも勧めてくるので、ついつい、高いけれど、来月のお給料も入るし、試に使ってみようかなぁ~と・・・
そして、促されるまま、その高額化粧品を購入してしまいました。
ところが、その後すぐに、乗用車の修理代、自宅の修繕費、突発的な出費が重なってしまいどうにもこうにも支払が出来なくなってしまったんです・・・
「支払をどうしよう・・」
毎日、そんなことを考えながら街を歩くと、消費者金融のATMが目に留まりました・・・。
「あッ・・、ここで、お金を借りることができる・・・」
ほんの軽い気持ちから、そのATMから10万円を借りてしまったのです・・・。
そして、毎月毎月 自分の口座から引き出すような感覚でお金を借りてしまっていたのでした。自分が何%の金利で借りているのかもわからない・・・
知らぬ間に請求されるがままに、私は払い続け、働き続け・・・
そして、一年後には体をこわして、私は働けなくなってしまい、とうとうパンクしてしまいました。
more